#11 ラストは忘れられない後味の悪さかも 『ミスト』
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『ミスト』 2007年作品
恐怖レベル・・・★★★
インパクト・・・★★★★★
おすすめ度・・・★★★
今回はスティーヴン・キング監督作品の『ミスト』についてレビューしたいと思います。
この映画はスティーヴン・キングならではの突拍子もない急な展開が・・
あるかと思えばそんなこともなく、しかし‟得体のしれない何か”はしっかり
登場するキング作品の醍醐味はちゃんと生かされている映画だと思います。
映画の大まかなあらすじは
前日の夜大嵐が起こった早朝に主人公のデヴィッドは息子と仲の悪い隣人で弁護士でもあるブレントとスーパーに買い物に行く。
スーパーには地元の顔見知りの人たちも来ており、何気ない日常の会話がなされていたが、スーパーに軍の兵隊がやってきたり何やら外が慌ただしい。
そんな中、街の住人でもある一人の老人が血を流しながら「霧の中に何かいる!」と言いながらスーパーに逃げ込んでくる。
その後霧が外を覆いはじめスーパーの中の人たちはそこに留まらざるを得なくなる・・。
この映画のみどころはまず‟謎の霧”です。
その霧の中に何かがいるのですが霧で姿は見えない・・・。
しかしその霧の中に入った者は悲鳴をあげ姿を消す。何かが起こったことだけはわかるという感じですが、少しずつ犠牲者が出ていくことでその霧の中にいる何かは1体だけではないという事実が判明されていく。
最初はスーパーの若い従業員が発電機の調子が悪くなったことで、シャッターを開け霧の外に出ようとしたため主人公に制止されるが、若さゆえの勢いなのか主人公を腰抜け呼ばわりし無謀にも外に出てその霧の中の何かに捕まる。
そのとき従業員が掴まれた触手だけが姿を現し、その凶暴性や破壊力そして何よりもその何かはとてつもなく巨大であるということがよくわかる。
その後も様々な危険な生物がスーパーを襲撃してきて、スーパーの中にいた人たちが次々と犠牲になっていきます・・・。
そんな犠牲者が相次ぐ中、スーパーに取り残された人たちはこの霧の原因について話し合いを始めるが、一人だけ「最後の審判だ」と言って疑わない狂信者の女性ミセス・カーモディが集団心理を巧みに利用しスーパーの残された人たちを洗脳していく・・・。
この狂信者のミセス・カーモディがとにかくヤバイ・・・w
この女性の存在が霧の中にいる何かとの戦いに加え、スーパーの中の人たちにも派閥を作り、人同士の争いにも発展していくのである・・・。
ミセス・カーモディは自分が教祖になったと勘違いしスーパーの中に人たちを統率し自分の命令に背く者、反抗する者を信者となった街の住民をけしかけ攻撃させ、霧の中の何かに生贄に捧げさせたりしていきます。
そんなスーパーの中も外も危険な状況下、主人公と息子を含む結束の固くなった数名で命からがらスーパーから脱出することはできたのだが、その後も絶望的な現実が主人公を待ち受ける・・・。
この映画のラストは勿論ここには書きませんが、僕はこの映画のラストは
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』と並ぶ後味の悪さだと思いました・・・。
なのでこの映画に関しては‟ラストは綺麗な終わり方”にこだわる人向けではありません。
そのためこのブログのおすすめ度も少し低めにつけました・・・(笑)
ちなみにウィキペディアには完全なネタバレとなって表記されているのでまだこの「ミスト」を見てない方は読まない方がいいと思います。
でもこの映画、僕は何度でも見れます。それは得体の知れない恐怖もあり
人間の狂気、団結力これらがうまくミックスされているからです。
それくらい映画自体のクオリティはすごく高いことが伺えます。
なのでラストを気にしない方であればすごくおススメできる映画だと思います・・・。
しかしあなたの中に忘れられない影を落とす映画になってしまうかもしれません・・。
最後にひとつだけ疑問が・・・
仲の悪かった隣人の弁護士どうなっちゃったのかあ・・・(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。