#8 国が制定した間引き法案BR法 『バトル・ロワイヤル』
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『バトル・ロワイヤル』 2000年作品
恐怖レベル・・・★★★★
インパクト・・・★★★★★
おすすめ度・・・★★★
先日に続き本日も邦画(日本映画)になります。
今回は映画が公開された際に、国会でも問題作として取り上げられてしまった
『バトル・ロワイヤル』をレビューしたいと思います。
この映画が公開されたのは2000年でしたので、少し古い映画になりますが、つい先日また久しぶりにこの映画を観る機会があったのでレビューすることにしました・・・。
まあ結構古い映画になるので内容をご存じでない方は少ないかと思われますが、
一応ネタバレ注意ということでこれからちょうど観ようと思ってたんだよ~って方はブラウザバックを推奨します・・・。(いるかなそんな人・・・?w)
映画の大まかなあらすじとしては
全国の中学校からランダムで1校1クラスを選出し、無人島に連れていきます。
その無人島で生徒全員を『最後の一人になるまで殺し合い』をさせ、生き残った生徒には国が一生生活を保障する『BR法』という国家政策の話です・・・。
ゲームスタート時に生徒たちにはバッグが渡され、その中には水や食料、地図にコンパスあとランダムで武器が入っています。
カバンに入っている武器はランダムですので、ショットガンやマシンガンのような使える銃火器系武器が入っていることもありますが、鍋のフタやメガホンなど中には武器にならないようなものも入っているときもあります。
一番大ハズレの武器は紙で作られた‟ハリセン”なんかもありました・・・w
その武器を使用するもよし、他の生徒を殺して武器を奪うもよし、この戦いには“反則はありません・・・。”
あと生徒たちの首には全員首輪がつけられています。
この首輪は島の外へ逃げ出そうとしたり、無理に外そうとしたり、禁止エリアに長く滞在した場合に爆発する仕掛けになっています。
生徒たちが戦わずに逃げることはできない仕組みになっているほか、
盗聴器&心臓モニターの役割を果たしており、生徒が亡くなったり談合して逃げ出す計画を立てようものなら執行本部に逐一報告が行くという仕組みです。
この作品が作られた時代はリアルでも学生の犯罪が多発していた時期での公開だったため、当時規制の厳しいこの日本でよくこの映画を公開できたな・・・。と思った記憶があります。
要は悪い生徒たちを無人島で殺し合いさせ間引きするという内容に加え、それが
“国家の政策である”という、ストーリー的には理にかなってるというか・・・
いやいや、よくよく考えたら怖いですってこの話・・・w
そりゃ国会でも問題作として取り上げられますよね・・・。
ストーリーもかなりリアルな内容になっており、生徒の中にも“人を殺してみたくて面白がって参加してきた志願者”がいたり、仕方なく殺し合いする者、放棄して自殺する者、協力して逃げ出す計画を立てる者など様々です。
その中でもとくに際立っていたのが面白がって参加してきた志願者です。
もしリアルにこんなことが起こったとしたら、必ず一人はいそうな存在・・・。
殺しても罪に問われないどころか、生き残れたら国が一生面倒見てくれるという事にもなってくると絶対志願してくるヤツが一人はいるだろうな。という
リアルで不気味な立ち位置の存在・・・。
この存在が更に映画をリアルに近いストーリーに作り上げた材料になったといえますよね・・・。
更に不正をおこなって仮に生き延びれたとしても、その後は「国際指名手配犯」となってしまい、一生国から追われる身となってしまうという逃げ場のない設定・・・。
「人生はゲームです。生き残って価値のある大人になりましょう・・・。」
というセリフがなんとも刺さるストーリーですよね・・・。
でもこのバトルロワイヤルという話、僕はまんざら暴力だけを取り上げた映画ではないと思っています。
たしかに暴力シーンの過激さが目立ちすぎて本質が隠れてしまっている感はありますが、よく観てみるとちゃんとしたメッセージも感じ取ることができるかと思います。
日本ではこういったBR法のような政策が取られることはないかとは思いますが、しかし100%ではない・・・のかなと少し思ったりもしたりします。
実際に海外(アフリカ辺り)では冷酷な兵士を作るために少年期に友達同士を殺し合いさせ、生き残った者を兵士にするという事が現実にあるそうです。
こういった出来事は映画だけの話ではないのです・・・。
むしろこの映画を反面教師にして“頑張って人生を生きていきましょう・・・”
というポジティブに考えていけばよいのかなと思います。
でも僕が思うのは「本当に恐ろしいのは生きた人間の中に住む悪魔」ではないかと思います・・・。(オチこればっかり・・・w)
最後までお読みいただきありがとうございました。